“自己に頼れ、法に頼れ”(釈尊の最後の教え)

釈尊は自分の死に際し、嘆き悲しむ弟子たちに向かって次のように述べた。

私はみんなが自分を頼りにしているなどとは思わなかった。
自分はただ、人々のよるべき真理、真の生き方というものを明らかにしただけなのだ。

この変転、常ない世の中では、まず自分に頼るべきである。
自分はこの場合にどうすべきかということを、その場合その場合に考えることだろう。
この場合、何を判断決定の基準にするのか。
それは人間としての道、「法(のり)」である。この人間の理法というものに頼ることだ。

つまり“自己に頼れ、法に頼れ”と。
これが釈尊の最後の教えであった。

【仏教の本質 哲学者「中村 元」(YouTube)】


昔の日本には少なかった、自分の幸せのために平気で人をだましたり、脅したりするような道徳心に欠けた言動や犯罪が今の社会に当たり前のように広がっているのを見るにつけ、“人として正しく生きる”と覚悟することの重要性を改めて感じます。
幸か不幸か(生活レベル)ではなく、“生き方の美しさ”で人生の善し悪しをはかりたいものです。

矢印だけの道しるべ

四国各地にある矢印だけの道しるべ。
ひとつ見つけたなら、そこからつながる四国遍路一周。
いつからでも、どこからでも、どなたでも。

途中で止めるも、再開するも、何周巡るも自由。
ちなみに、巡り続けて止められなくなる状態を「お四国病」と言う。

【4巡め】ゼッケンのデザイン変更

走り遍路で出会う人たちに、私がどんな遍路をしているのか一目でわかってもらうために、体の前と後ろにゼッケンを付けています。(自転車やバイクに「全国一周中」と貼って旅している人と同じ感じです)

これまでのゼッケン

これまで、前と後ろのゼッケンは大きめの同じものを付けていましたが、「レース(大会)しているのですか?」とよく聞かれるため、ゼッケンのデザインをレース中と見られないようなシンプルな小ぶりなものにし、後ろゼッケンだけにしました。これで、仰々しさも抑えられます!

新ゼッケン!

でも、全体の雰囲気で相変わらず「レースしているのですか?」と聞かれそう。

【4巡め】走り遍路再開にあたって

このところ、4巡めの走り遍路が思うようにできませんでしたが、ようやく再開できることになりましたので、秋からの始動に備えて準備します。

走ってお遍路をしていると、行く先々の方々から驚きの反応があり、そして応援をいただきます。その応援が大きな励みとなって今に至ります。

マラソン大会に出場した際、沿道から多くの応援をもらいますが、当初、自分が好きでやっているだけなのに何でこんなに応援してくれるのか不思議に思っていました。元気に走ることで、見る方に元気を与え、元気(応援)を返してくれ、みんなが元気になる。そんな効果が走ることにはあるように思います。

今では、お遍路さんや遍路にかかわる地域の方々をもっと元気づけたり、喜んでもらえたりするためにどうしたらよいか、また、お遍路のイメージアップに貢献するにはどうしたらよいかなどをよく考えています。

四国遍路は取り組み方次第で人生修行の場となり得ます。
このやり方でなければダメだということはありません。自分らしいお遍路のやり方を見つけることで自分が輝き、自分らしい生き方を見つけることに結びつくのではないかと感じています。
思いをぶつければ、その分返ってくるものがあります。そんな実践・実証の場です。

人生即遍路

【4巡め】区切り打ち第3回

【4巡め第3回】2019(H31)年元旦前後
高知県室戸市佐喜浜~高知市長浜 約140km 4日間
<参拝札所>24番「最御崎寺」~33番「雪蹊寺」

コースマップ

2018(H30)年から2019(H31)年に掛けて、年越し走り遍路をしました。
9月以来久しぶりだったので、1日目に頑張り過ぎて、のちのちに影響しました。

1日目すっかり暗くなるまで頑張ったのですが、終盤に疲れて運動量が落ちたところに、日暮れの冷え込みに見舞われました。疲労と寒さに硬直した筋肉を無理に動かし続けたことが、2日目の膝痛となって出てきました。この日以降ずっと膝痛に苦しみました。歩きならば継続できますが、走り主義に反するので4日目をもって中止としました。

寒い時季なので、疲労回復、食事のとり方などの体調管理も難しいです。
区切り遍路も思うようにできない中での貴重な年末年始休み、もっと長くお遍路したかったのですが…
ダメダメ遍路でもそれなりに意味がありますので、しっかり受け止めていきます!

以下、状況列記。
・天気に恵まれ、直射日光下では顔が日焼けするほど。でも、風があったり、日陰に入ったりすると一気に冷え込む。
・寒いとエネルギー消費量が大きくなり、ハンガーノックにもなりやすい。
・腹が減ると足がつり気味となり動かなくなり、さらに疲労も増す。
・車中泊は寒さで目が覚め、ぐっすり眠れない。
・前日寝るのが遅くなると疲労がとれなくなる。寒いとただでさえ疲労が大きくなるのに、睡眠での疲労回復も難しくなる。

次回以降、気を付けること。
・寒い季節は一日の行動時間を短くしたり、食事の回数を増やしたり、睡眠をしっかりとる。
・特に1日目を頑張り過ぎない。疲れる前に休む! お腹がすく前に食べる!
・元気なうちに1日の行動を終えて、疲れを翌日に持ち越さない。

室戸岬灯台

26番「金剛頂寺」から室戸岬方面の眺め

【4巡め】区切り打ち第2回

【4巡め第2回】2018(H30)年9月下旬
徳島県吉野川市鴨島町~高知県室戸市佐喜浜 約184km 5日間
<参拝札所>11番「藤井寺」~23番「薬王寺」

コースマップ

2018(H30)年9月下旬に走り遍路をしました。1月以来です。
山道を走るのも久しぶりだったので、12番焼山寺コース(11~16番)の翌日にひどい筋肉痛に見舞われました。
でも、そのうち体も慣れて、筋肉痛も引いてくるだろうと安易に考えていました。

さらに、20番鶴林寺と21番太龍寺の山岳コースを巡拝したところ、筋肉痛はひどくなる一方です。連日筋肉に負担を掛け続けている中で、「慣れてくるだろう」という発想がそもそもおかしいことでした。平地でさえも、まともに走れません。辛さで顔つきがしかめっ面になり、心も穏やかさを失いつつあります。

お遍路は同行二人でお大師さんとともにいるとの意識をもって凛としていなければいけないと思いますし、また走り遍路はお遍路のイメージアップも目的としていますので、これではダメです。
その日のコースの運動強度に応じた適切な距離設定や十分な睡眠・滋養が大切です。
もっと先へ進む計画でしたが、疲労困ぱいにより今回の走り遍路を中断することにしました。(歩いてなら続けられますが…) 次回以降、日々満足な走り遍路ができるよう出直します!

と、反省しきりですが、やっぱりお遍路はイイですね!!
反省点は改善点です。新たな経験で自分を改善することができます。

PS.
遍路後もなかなか疲れがとれませんでした。
食べ物の消化が走りに影響を及ぼすので、走り遍路中はあまり食料を取りません。12番焼山寺に登った日は途中でまったく食料をとらず所々にある自販機のコーラ(計4本)で済ませました。その晩気分が悪くなりました 笑
こんなことが疲労を募らせたかもしれません。やっぱり食べないといけませんね。

浄蓮庵の大師像

焼山寺へ登山途中の大師像(浄蓮庵)

潜水橋(鮎喰川)

焼山寺からの下りの潜水橋(鮎喰川)

【4巡め】区切り打ち第1回

【4巡め第1回】2018(H30)年1月上旬
徳島県鳴門市大麻町~吉野川市鴨島町 約37km 日帰り
参拝札所:1番「霊山寺」~10番「切幡寺」

コースマップ

1月2日の事始め(ことはじめ)らしく、この日に私の「四国八十八ヶ所 走り遍路」も4巡めをスタートさせました。

天気は晴れでしたが、日が昇るまでは結構寒くて、スタートとなる1番札所「霊山寺」、その後に寄った阿波国一之宮「大麻比古神社」、遍路に戻って2番札所「極楽寺」の参拝後まで、ウインドブレーカーの上下を着ていました。太陽の暖かさは本当にありがたいです!
初詣は、神社は出店が並ぶほど参拝者で大変な賑わいなのですが、お寺の方はそれほどではありません。そのせいで、思ったより静かなお遍路となりました。

途中から冷たい空っ風に吹かれるようになりました。
この日は距離の割には札所が10箇所もあり、参拝時間に合計4時間くらい要し、その間はじっとしているので寒さが堪えます。
参拝のたびに脱ぎ着を繰り返すのが面倒なので、終始薄着で震えている状態でエネルギー消費も大きかったと思います。おにぎり1個とバナナ2本しか持っておらず、遍路道沿いにコンビニもなかったので、10時間ほどの行程の終盤はハンガーノックでフラフラ状態に陥りました。

途中の自動販売機で暖かいミルクココアを飲みましたが、これでしばらく生き返られるんですね。飲み干した後も熱の残る缶にしばれた手をこすり付けて温めました。こんなことで元気になれることに感動・感謝しました!
でも次回以降は、着る物や食べ物に気を付けて、もっと楽しく遍路しようと思いました。

今回は、1番札所「霊山寺」から10番札所「切幡寺」まで、さらに11番札所「藤井寺」をめざじて吉野川市鴨島町まで37kmを進みました。
距離は短かめですが、寒さとたくさんの札所でちょっと大変でした。

4巡めの初回はこんな状況でしたが、いろいろと感じることや思うことがあって良い修行ができ、おかげで年末年始休みでなまった心身もシャンとしました!
1日目にして88ヶ寺中10ヶ寺を済ませたことになりますが、距離的には1200km中の37kmです。まだまだこれからです。笑

次回は藤井寺の後、焼山寺をめざして山道を登り、また下界へ下りてきます。
この辺りで、歩き遍路を始めた人に振いがかかり、多くの割合で脱落者が出るようです。

霊山寺山門

霊山寺山門

納経帳(重ね印)

納経帳(重ね印)