2020(R2)年1月中旬
愛媛県西条市小松町~香川県さぬき市多和兼割 約220km 9日間
【選択経路】
・武丈公園経由(64前神寺~いよ西条IC国道出入口)
・松山自動車道沿い(新居浜~四国中央市寒川町)
・戸川公園経由歩きへんろ道(伊予三島駅~65三角寺)
・曼陀峠道(愛媛と香川の県境域)
・民宿青空経由(66雲辺寺~67大興寺)
・来栖神社経由女体山遍路道(前山おへんろ交流サロン~88大窪寺)
【参拝札所】63番「吉祥寺」~88番「大窪寺」
2019(R1)年内の結願を目指していましたが、からだが本調子とはならず年を越してしまいました。1日の活動量を抑えながら、4巡目の結願を迎えることとなりました。
1日の距離が短くなると、切りの良い場所まで行けず、思ったより手前で切り上げなければならないときもあり、それがさらなる遅延を呼ぶという悪循環を招きました。
さて、64番「前神寺」の後は、国道11号線沿いか、山際の松山自動車道沿いのルートに分かれますが、今回は山際ルートを行ってみました。全体的に車両通行がほとんどなく、クルマを避ける煩わしさから解放されますが、あまりに人気(ひとけ)がなくて寂しいです。コンビニなどの店舗もまったくありません。松山自動車道の上下を何度もくぐったり、渡ったりします。今後の選択はあまりないと思います。
今年の冬は暖かくて変な気候です。現地の方に挨拶するときにも話題にしますが、雪が少ないと水不足が心配だと言うお婆さんもいました。
雲辺寺の積雪はどうかなと思いましたが、一応ありました。例年よりかなり少ないと思います。
68神恵院/69観音寺では、サイクリストの若い男性に声を掛けられました。若者が遍路に興味を持ってもらうのはうれしいです。「靴底が擦り減るでしょうから、靴は何足くらい必要となりますか?」と尋ねられました。
そんなに靴底を減らすこともないので、不意を突かれた質問でした。四国一周となるとそんなイメージなんでしょうね。
80番「国分寺」の後は、五色台トレイルを堪能できます。登山口の駐車場から出発された中高年登山者の男性グループに挨拶したら、私と同じ松山市の方々でした。
その後、十九丁の分岐点にも人がいて、走りながら会釈して、そのまま何も考えずに進みやすい方へ行き、そこそこ上がったところで、82番「根香寺」方向だと間違いに気がつきました。十九丁まで戻り、先ほどの人と言葉を交わしたら、この方も松山市からの御一行仲間で、登山者グループと思いきやお遍路をしている方々でした。
81番「白峯寺」からの打戻のときに再び皆さんにお会いし、激励をいただきながらお別れしました。
83番「一宮寺」から高松市中心部への道は、遍路地図では県道172号線と示されていますが、歩道が十分ではなく、物理的に走行車両との距離を確保することのできない危険な道路です。多くのドライバーはクルマ社会で感覚がマヒしていますから、歩行者がいても恐怖感を与えないように十分な減速などしてくれません。車両通行量もそこそこあります。昔からのルートだと思われますが、今は風情も何もありません。一筋違いの国道193号線は歩道が整備されていますので、断然おすすめです。国道への抜け道はたくさんありますので、県道172号線が危ないと感じたら、すぐに国道の方へ移ってください。
84番「屋島寺」からの下り道、屋島ドライブウェイを横切ったあたりで、大荷物を肩から降ろし、へばっている若い男性に出会いました。“はじめて・逆打ち・野宿”の過酷条件三拍子です。
今後雨が降りそうな天気の中、雨避けできる野宿場所を尋ねられましたが、高松市街では思い当たりません。一宮寺近くの遍路小屋(東屋)は野宿禁止だし…
結願当日、前日夕方からの雨は朝に上がってくれました!
「前山おへんろ交流サロン」にも寄りました。お遍路さんは減少傾向ですが、ずっと存続してもらいたいものです。ここから女体山遍路道へ向かいましたが、山頂は小雨まじりの霧の中でした。
1巡目から3巡目までは結願後、スタート地点まで行って四国一周としてきましたが、もう一泊してまでのこだわりもなくなりましたので、今回はこれにて終わりとします。
5巡目は納め札の色も「白」から「緑」に変わって、新たな気持ちで再スタートです!