“自己に頼れ、法に頼れ”(釈尊の最後の教え)

釈尊は自分の死に際し、嘆き悲しむ弟子たちに向かって次のように述べた。

私はみんなが自分を頼りにしているなどとは思わなかった。
自分はただ、人々のよるべき真理、真の生き方というものを明らかにしただけなのだ。

この変転、常ない世の中では、まず自分に頼るべきである。
自分はこの場合にどうすべきかということを、その場合その場合に考えることだろう。
この場合、何を判断決定の基準にするのか。
それは人間としての道、「法(のり)」である。この人間の理法というものに頼ることだ。

つまり“自己に頼れ、法に頼れ”と。
これが釈尊の最後の教えであった。

【仏教の本質 哲学者「中村 元」(YouTube)】


昔の日本には少なかった、自分の幸せのために平気で人をだましたり、脅したりするような道徳心に欠けた言動や犯罪が今の社会に当たり前のように広がっているのを見るにつけ、“人として正しく生きる”と覚悟することの重要性を改めて感じます。
幸か不幸かではなく、“生き方の美しさ”で人生の善し悪しをはかりたいものです。